
今夜の宿泊は由良の浜辺、ここに決めるまで時間がかかる。なぜなら、塩っぱい風と纏わりつく砂に決意が揺らいでしまうから。やっと落ち着く場所を決め、用意をバタバタしてる内に、目的の夕日は日本海にとっぷりと沈んだ。
ランタン用のロウソクを買い損ねたので、管理のおじいさんのところに行くと、お盆用の長ーいロウソクを渡してくれた、案外これが役に立つ。「お盆だね」とか言いながら、ゆらゆら揺れる炎の下カニ汁が煮込まれる(写真)美味しそうとはとても見えないグロテスク鍋だがとても良い出汁。
由良の浜辺は夏を惜しむ人たちで大賑わい。お隣の親子連れは小さな座卓をお行儀よく正座で囲む、反対隣の家族はおばあちゃんの為にバーベキュー。何とも湘南では見かけることのできない風景に微笑みながら、人出とはうらはらな静かな夜に包まれるのであった。