
その晩、「メキシコなのにテキーラ呑んでないよ!!!」と寝むた気なボーズにごねる。
白熱するワタシに負けて斜め向かいのホテルのレストランに魚介とテキーラを賞味しに行くことになる。
ちょっと薄暗くて湿っぽいレストラン、窓際の席に陣取り2種類のテキーラを頼んでちょっと満足。
ベラクルスは海のものが名物…「エビとニンニクの炒め物の写真が載っていた!」と注文しようとするがうまく伝わらない。(画像左)例えジジクリでも絵は万国共通!「リトルだよ」とコックのおじさんが断りにきた。今日のエビはもう残り少ないらしい。「構いません!」とオーダーするものの、残り物のの牡蠣にあたった父の話を思い出す…
なんだかメキシカンテキーラのイメージとは違うグラスに光るテキーラにムキエビのようなベラクルス郷土の料理に、念願だもの!と舌鼓をうち、満足して就寝を迎えるのであった…
翌朝、おなかが痛い。トイレトイレ!あれ?ボーズも?!
「海沿いだから身体が冷えたのかしら…」とか言いながら夕べのエビがチラチラ。
ファーストインプレッションはなかなかに覆されず、それでもベラクルス脱出計画は遂行します。
街のインターネット・カフェでメキシコシティの良さそうなホテルをなんとかリザーブし、帰りのバスを手配する。
トイレが心配でホテルを遠く離れられないボーズをホテルに置き去り、トランシーバーを手に最終日となったベラクルスを探索。ひとり歩きに少しドキドキ、不安になると「コチラサケトモ!」と大した用もないのにボーズに応答を求める。
大通りの向こう側に黄色い看板に"IDARGO"の文字、行きのタクシーでみかけたイダルゴ市場。"地球の歩き方"よ!ワタシは怒っているのです。地球の歩き方に載っていなかったイダルゴ市場は、ワタシの見た限りでは最もワクワクするメキシコの美味いものが最も多く並ぶ市場であった。夜のアルマス広場で人々が踊っている地球の歩き方の写真を思い出す、ウソつき…と口が尖る。屋台にカマロン看板が掲げられている。「う…こっちで食べたかったよ。おなかいたい。」と踵を返すがココハドコ?
勘で大通りに出ようと路地を行くが見覚えがない景色。焦って小走りになる。おちつけーおちつけーと引き返すが、冷や汗がふきでる。「そうだ!確か、東に歩けば海にでて、それを左に曲がればアルマス広場に出るはずだ!」とコンパスを取り出す。コンパス…なんて役に立つ!ワタシの思っていた方角とは真逆の方向に北を指す。車の通りが多い大通りにでる。沢山の買い物袋を置いて一休みしているおばちゃんに「ドンテエステソカロ?」と聞くと「トドデレチョ」うー…"まっすぐ"の単語覚えて置いて良かった!ちょっと歩くと見覚えのある公園にでて、胸をなで下ろしホテルに戻るのであった。