
なんとか時間に間に合った新金谷の駅は○○旅行の旗に群がるオジサンオバサンでごったかえしていた。逃げ出したい衝動を抑えてホームで待つ。
やって来たSLは年代物で貫禄たっぷり、思わず興奮!車両は999そのもので、床や窓枠は年季の入った木、網棚の網も黒く煤けている。ぽーっと汽笛が響き、モクモクと煙が流れてゆく。
「メーテル(ボーズ)、みんな、機械のからだをもらいに行くんだね」と賑やかな観光客さえ、生身の人間仲間…
思いかけずノスタルジックな機関車の旅。流れる景色も紅葉で、鉄郎はグビリと黒ラベルを呑むのであった…